水道管凍結して危うく修理費用50万請求されるところだった話

水道管凍結は冬の北海道では、割とあるあるです。

その名の通り、水道管の中で水が凍ってしまい、水が出なくなってしまうんですね。

トイレもお風呂も全滅です。

 

そうなってしまったら最後、水回りのトラブルを助けてくれる業者さんを呼ぶしかありません。

ネットなどで見たことがあるかもしれませんが、意外と簡単に解決してくれた割に、結構いい金額を請求されます。

「お水のトラブルはっせんえん♪」なんて陽気なCMですけど、8000円ってやっぱ高いですよね。

 

僕も5年ぐらい前、一人暮らしを始めて最初の冬に水道管凍結をやらかしました。

今回はその時に学んだ教訓の話です。




ボロアパート2Fで水道管凍結

初めての1人暮らしにも慣れてきた頃でした。

冬になり実家に置きっぱなしだった冬服なんかを取りに、夕方から夜遅くまで外出していました。

帰宅してトイレに入って用を足し、水を流しました。

すると水は流れていきましたが、タンク内の水が補充されません。

あれ?と思い台所の蛇口を捻ってみると、ウンともスンとも言いません。

 

「水道管が凍ってしまった・・・」

不思議と地域的な断水ではなく、寒さによる凍結だと直感的に判断することができました。

それぐらい寒い日だったんです。

 

僕の部屋に水を引いている管は、地面から直接部屋につながっていました。

その間には半地下の車庫があり、管はむき出し。(下の図の赤い丸のところ)

僕の住んでいた建物を横からみた図です。3階建てで1階は半地下の駐車場です。

結果としては業者を呼び、18000円かかりましたが解凍して水が通るようになりました。

その日以来、毎日夜には水を落とし、朝起きたら水を引き、出かける前にまた落とし、帰ってきたら水を引き、寝る前に水を落とす生活が始まりました。

2年生活しましたが、冬が始まると水道のことが気になって仕方ありません。

ま じ で 面 倒 だ っ た w

水道管凍結を直すため試したこと

結果的に業者さんにお願いして回復しました。

最初はそんな大事と思っておらず、ネットで水道凍結の対策を検索して実践しました。

水道管凍結したら①部屋を暖める

まず最初に目に飛び込んできた対策が、「ストーブをガン炊きして部屋を暖めろ!」でした。

電気毛布で暖を取って過ごしていたので、普段ストーブをつけることはありませんでした。

灯油代勿体ないですしね。

そんな貧乏性の僕が。

 

一晩中ストーブをつけました。

 

結果、解けませんでした。部屋のどこかで部分的に凍っているのであれば、この方法は効果があります。

しかしながら今回凍っていたのはここ

ストーブの暖気が届くとかそういうレベルじゃありませんでした。

水道管凍結したら②凍っていると思われるところに温めたタオルを当てる

半地下の車庫の位置で凍っていることは、業者さんから聞いて初めて知りました。

なので、この時点では僕は部屋の中のどこかだと確信していました。

 

次に取り掛かったのは、水道管が部屋に入ってくる部分。水を落とすハンドルがある場所付近ですね。

その付近は外壁に近く凍結しやすい為、そこで凍っていると予想しました。

 

水道管の凍結を解凍するときは、お湯を直接かけたりドライヤーで温めるのはNGです。

最悪の場合、水道管が割れます。

 

ぬるま湯をしみこませたタオルを当て、冷えてしまったらまたぬるま湯をしみこませて当てる、を繰り返します。

すると徐々に氷が溶けて水が通るようになります。

 

しかしこれもダメ。局所的な解凍はできても、数メートル離れたところには届くはずもなく。

いよいよ追い詰められていきます。

水道管凍結したら③昼間気温が上がるのを待つ

冬の北海道でも、昼間になるとプラスの気温になることは結構あります。

その時間になるまで待ってみて、自然のパワーをお借りする作戦です。

 

しかし現実はそう甘くありませんでした。

最高気温が高くない日が続くのと、水道管が車庫の奥ということで日の光もあたらないし空気は循環していないし。

 

これ、春まで解けないやつだわ。

水道管凍結対策アイテム~凍らないようにする~

凍結事件の後で知りましたが、水道管用のヒーターがあります。 予防策としてはアリですよね。

18000円のリスクを2500円で予防ってところでしょうか。

まぁ1人暮らし始めたばかりの僕には、水道凍結という頭が無いわけで、そんな予防はこれっぽっちも考えていませんでした。




いよいよ絶望し、出費を覚悟の上で水道業者さんへ電話しました。

業者さんを呼んで大がかりな解凍作業

業者さんは大家さんを仲介してきてくれました。

水道管に電気を通し、少しずつ温めて溶かす方法をとるそうです。

 

僕の部屋は2階でしたので、窓から片方の電極を先ほどタオルを当てていた場所に装着します。

そして反対の電極は半地下の車庫へ入り装着。

 

そして1時間ほど待ったと思います。

トイレの方で音がして、空っぽだったタンクに給水が始まりました。

 

水が来たぞー!

 

喜びもつかの間「18000円でーす」ということでお支払い。

高い―(´・ω・`)

もしも自力で解決しようとしていたら

水道管が凍結した時の解決方法は、ネットで調べるといろいろと出てきます。

僕が実践した「部屋を暖める」もそうですし、ぬるま湯タオル作戦もそうです。

 

しかし「水が来ない」という焦りから、水道管を叩いたり、ドライヤーを当てたりと思い切った行動に出てしまう場合があります。

すると内側で水が凍ってバキバキの状態だったものが、突然熱や衝撃を加えられたせいで、最悪の場合水道管が破損する場合があります。

 

水道管に亀裂が入ったり、破損したりすると、氷が溶けた瞬間にそこから水が噴き出し、一面を水浸しにしてしまいます。

アパートやマンションなどの共同住宅であれば、自分の部屋ではない所に影響を及ぼす可能性が非常に高いです。

 

入居の際に入る火災保険の内容によっては、保証してもらえないこともあるそうで、そうなった場合修繕費は50万円を超える場合もあるそうです。

水道屋さんに2万円弱払えば済んだところを、無茶して50万請求に変わってしまっては元も子もありません。

素直にプロに任せましょう。

ライフラインのトラブルはプロに任せるのが一番

水道・ガス・電気といったライフライン。

生活には欠かせないとは言え、何かのトラブルで止まってしまう事はあります。

地域的な停電や断水であれば、行政に頼るしかありません。

 

漏電や凍結、ガス漏れといった個別に発生しうるトラブルは、聞き馴染みがあるせいなのか、何かと油断しがちな事例だと思います。

例えば漏電。

漏電は場所さえわかれば素人作業でも一時的には直せます。しかし、解決したように見えても、同じ個所から今度は発火、火災へと被害を拡大させてしまう事があります。

 

水漏れもそうです。小さなヒビから水が漏れている、テープで修繕して止まった。なんてよく聞く話です。

しかしこれも一時的な修繕であって、長い目で見たら新しい物と交換する方が無難です。

 

変なところケチって後の被害を拡大させるぐらいなら、最初に覚悟を決めてお願いするのが無難です。

【今回紹介したアイテム】