答えは合ってるのに解き方が違うという理由で不正解にされた答案の話

先日このようなツイートが話題になりました。

答えはあっているのに不正解・・・

ツイート内容を見ると、書き方が間違っているので不正解とされたようです。

これに対してさまざまな意見がコメントされていました。

コメントの多くは

  • 答えがあっているのに不正解なんてありえない
  • 間違っているとする理由がわからない
  • 融通のきかない先生が増えた

などといった批判的な意見でした。

でも僕はこの答案用紙を見て、先生の対応がまずいとは思えませんでした。




なぜ不正解なのか?

不正解とされた理由は、2桁以上の数字は半角で書くという学校独自のルールを守っていなかったからだそうです。

もちろん世の中にはそのようなルールはありません。

学校でこのように書き方のルールを決め、それに基づいた指導でした。

件の画像は、書き方ルールの練習をノートにさせたところ、間違っていたので訂正されたものだと思います。

さらに言うならば今回の写真は、書き方を統一しようとする授業の中の一コマだったのかもしれません。

答えが合っているのに不正解にしていいのか?

問題が出され、それを解き、答えを導き出す。

先生はその答えが合っていれば○、間違っていれば×をつける。

これが学習指導における基本的なルールです。

採点の間違いがあれば正さなければなりません。

採点の間違いは、生徒の人生に大きな影響を与える場合もあります。

過去には大学入試で、不合格になってしまった学生が、後日採点ミスが発覚し合格となったニュースもありました。

学校が作るルール

学校では多くの生徒が共同生活を送り、社会のルールを学びます。

一般的な社会ルールに加え、校則を設けることで統制を図っています。

そして授業では学生の本業である勉強を学びます。

勉強にもルールがあります。

漢字の読み方、計算の仕方、化学反応の仕組み

全ての生徒に同時に正しく教えていかなければなりません。

その中で指導における学校独自のルールが作られることがあります。

独自ルールの例
  • 大事なところには赤い線を引きましょう。
  • ノートの取り方はこうしましょう。
  • 英語のノートは2冊用意しましょう
などなど

これらはどれも学校が作った「勉強の仕方」のルールです。

なぜ学校は独自のルールを作るのか

勉強は「やり方」が成績が大きく左右します。

勉強のやり方に関する書籍の多さが、それを物語っていると思います。

その中で学校としても一斉に多くの生徒の学習状況を管理するために、勉強のやり方ルールを作っていく必要があります。

特にノートの取り方は重要です。

ある生徒は板書をまったく写さない、またある生徒は先生の発言だけノートに取る。

そんな状態だと、どの生徒がどれぐらい授業を聞けているのか、授業に取り組む姿勢に問題があるのかないのか、客観的な判断ができません。

また学年が上がっていくにつれて、家庭学習で勉強量を確保していく必要もでてきます。

家庭学習をするときに、どのようにやるかという部分は非常に大切になります。

そのとき学校での勉強のやり方の指導が役に立ってきます。

もっと言えば社会に出てから、自分にあった勉強の仕方が確立されていることは大きなアドバンテージとなります。

ルールに従うメリットは学力向上だけではない

今回の数字の書き方のルール。

2桁以上は半角で書きましょうというもの。

このルールを守ることにどんなメリットがあるのでしょうか。

僕が考えるメリットをあげてみようと思います。

僕が考えるメリット
  • 数字の大きさを揃えて書く癖をつけることができる。
  • 揃えて書く癖をつけることで、計算のミスを減らすことができ、見直しもしやすい。
  • 文字の書き方を決めることで、ノートの出来上がりが統一され先生が管理しやすい。
  • テストなどのマス目のない答案用紙でも、綺麗に回答を書くことができるようになる。
少なくともこれだけのメリットはあります。

特に間違いを減らすという面では非常に重要です。

そしてこれは将来必ず活きてきます。

社会に出ると多くの場面で数字を使います。

帳簿をつけたり電話番号のメモをしたり。

履歴書を書くときにも、文字の大きさがバラバラでは印象が良くありません。

文字を綺麗に書くことは基本的なこととはいえ、学習指導の一環として取り組むことはとても大事なことです。

今回の件で僕が思うこと

計算が合っているのに書き方のせいで不正解にされた。

たしかにどんな理由があっても「なぜ」と思うのは当然のことです。

綺麗に書いたら算数ができるようになるのか?と言われればそれはNOです。

ルールの提示もなく、採点者の気まぐれで突然繰り出された修正だとしたら指摘を受けて当然だと思います。

しかし考えなければいけないのは、そこに「どのような教育の意図があるのか」ということです。

マス目にこう書きましょうとルールがあるのであれば、それに沿って答えを出すのが当然です。

今回のように、「半角で書く」という一見意図の見えにくいルールであっても、様々な意図があり決して役に立たないルールではありません。

授業で決められたルールなのであれば、常にそれは有効です。

時によって有効無効がコロコロ変化していてはそちらの方が大問題です。

また、正解不正解だけが問題ではありません。

中学校での証明問題では、途中計算や書き方も採点に加味されます。

答えが合っていても途中計算が間違っていたら不正解になる場合があります。

ルールに従って勉強していくこと、これを小学校・中学校・高校と積み重ねていくことで総合力をつけていくことができ、どんな勉強が自分に有効なのかを見つけていく手助けとなると僕は思います。