アルバイトや派遣での仕事を、半年や3か月など短いスパンでいろいろと変える人がいます。
その理由の一つにあるのが、職場での人間関係。
ハッキリいいます。
人間関係作りは、最初の1か月が超肝心です。
今回はその「最初の1か月」に気を付けること、周りは何をみているのかというところをお話ししたいと思います。
アルバイト・派遣を辞める理由
アルバイトや派遣でのお仕事は、会社の都合や自分の都合である程度は自由がききます。
労働時間、労働期間といった時間的な部分は特に、融通を利かせることができる部分です。
その自由度からか、1つの職場で年単位で働かない人もいます。
理由としては
- いろいろな仕事を経験して将来につなげたい
- あきっぽい
- どこにいっても人間関係がうまくいかない
1番は前向きな理由ですし、2番は性格の部分なのでお金に困らない程度に頑張るでしょう。
今回注目したいのは3番の「人間関係」です。
興味あるし、やりがいのある仕事だったのに、人間関係がうまくいかずに辞めてしまった
こんな声をよく聞きます。
好きなことなら、周りなんて気にせず頑張ればいいじゃんと言ってしまえばそれで終了ですが、そんな冷たい事はいいません。
結論から言ってしまえば、
人間関係は最初が肝心!です。
アルバイト・派遣先での自分の立ち位置作りに重要な1か月
人間関係作りで最初が肝心といいました。
具体的に何をすればいいのか?についてですが、僕が実戦していたことをいくつか紹介したいと思います。
仕事の能力とか、経験値とかは全く度外視していきます。
職場での最初の1か月にやる仕事とは?
どんな仕事でも最初の1か月って必ず「研修」ですよね。
話を聞き、覚え、実戦することを繰り返す時期です。
先生役の先輩は、自分の時間を割いて仕事を教えてくれます。
自分が教えた新人が成長すれば、先輩は評価されますし、失敗すれば先輩も責任を負います。
新人と先輩が一心同体で過ごす期間です。
そんな時期だからこそ、先輩や周りの人は特にあなたの様子を見ています。
この先どのぐらい働くかわかりませんが、長かろうが短かろうが働いた期間の中で一番見られている時期です。
注目度ナンバーワン状態での振る舞い方
気を付けることはたった2つです。
- 嘘をつかない
- 目を見て話を聞く
どちらも当たり前じゃない?って思うようなことですよね。
なのですが、同じ環境で、限られたメンバーで、主従関係のような時間が長く続くことを思うと・・・
出ちゃうんですよね~人間の本性って(笑)
本性が出ることが悪いとは言いません。
しかしどうしても、解っていないのにわかったフリをするとか、空返事を繰り返すといった行動をとってしまう事があります。
実際に子供や後輩の面倒を見たり、面倒を見ている人を近くで見ているとわかりますが
嘘をついてるのって大体わかりますよね

なんでしょうね、あの人間が嘘をつくときに出てくる独特のオーラ・・・
1度や2度までなら大目に見てもらえるかもしれません。
でも世の中そんなに甘くなく、1発で嫌われる場合がほとんどです。
逆に嫌われたければ1~2個嘘ついて周りを困らせてみましょう。効果は絶大です。
もう1つ、目を見て話を聞く点。
ランランとした眼差しで常に見つめろ、というわけではありません。
- 「わかったかい?」などの問いかけに対して返事するとき
- 失敗して注意されている時
気を付けるべきはこんな時だと思います。
先輩が自分の顔をみて話しているときは特に気をつけましょう。
うつむいて聞いてると「こいつ聞いてんのか?」と思われます。
少なくとも僕なら思います(笑)
職場で印象アップする小ワザ
挨拶する時は口角を少しでもいいので上げる。

素材のチョイスがアレですが、わずかでも口の端を上げるだけでも印象違いますよね。
挨拶は元気さよりも爽やかさをイメージする。

「おはようございまーす!!!」
職場にもよりますが、元気すぎる挨拶は逆効果になります。
軽く会釈をしつつ相手に聞こえる音量で「おはようございます」がベストです。
まだ職場の人の顔も覚えきれていない時期は、今日2度目・・・?と迷ったら挨拶しちゃいましょう。
「もう挨拶したじゃん、私の顔は覚えてないのね(フン)」と思うタイプもいます。
でも気にしないでください。このタイプは大体すでに職場でめんどくせーやつ扱い受けてます。
そこの層を気にしてたら、人間関係作り失敗します。
それよりも大切なのは、挨拶せずにスルーしてしまう人を作らない事。
爽やかな挨拶を身につけておけば、ダブり挨拶をしてしまっても印象を損なうことはありません。
自分トークは1ネタまで
自覚しにくいところなので難しいですが、自分の話は1度の会話で1ネタまでにしましょう。
【いい例】
先輩「〇〇ちゃんは旅行とか行くの?」
自分「はい、旅行は好きで去年はディズニーランドに行ってきました」
先輩「へぇ~誰と?」
自分「中学からの同級生がディズニー好きで一緒によく行きます」
先輩「いいね~他には?」
・・・
【悪い例】
先輩「〇〇ちゃんは旅行とか行くの?」
自分「はい、旅行好きで関東地域の観光地は大体巡りましたね~、その場その場の銘菓とか食べるのが好きで、通販で取り寄せたりもしちゃうんですよ~」
先輩「へ~、銘菓って和菓子とか?」
自分「和菓子も多いですけど、今は洋菓子にハマってて~この前東京の〇〇に支店が出来て・・・」
カット
なんとなくわかりますでしょうか。
先輩の「1」の質問に対して「1~2」返す会話と、「5~6」と話してしまう会話です。
自分の「経験値」と「知識」をアピールしたい気持ちが出てしまうんですよね。
ただしこれはあまりよくありません。
「へー!そうなんだー!すごいねー!」と聞いてくれる先輩だったら大丈夫です。
しかしそうではない人の方が多いと思います。
(こいつ聞いてもいないことをペラペラと・・・)
と思う場合が往々にしてあります。注意しましょう。
無理して失敗したらまた辞めることに・・・
自己啓発本などを読んでいると、様々な処世術(世渡り上手になる方法)が紹介されています。
細かいところだと、「相手の目を見る最適な秒数」なんてのもありました。
(あまり納得できなかったので紹介はしませんw)
そういう本を読んでいていつも思うのは、
無意識に実践できるようになって、初めて効果を発揮する
ということです。
意識高い系の方に怒られそうですが、「俺、〇〇を常に意識してますから」的な人たちはそれが生き甲斐なのでいいと思います。
ですがあれもこれも意識してしまって、頭がグチャグチャになってしまっては元も子もありません。
まずは人間が自然と発することができる「笑顔」からで十分だと思います。
余談ですが、処世術はほんとうに様々あり、正解も不正解もありません。
環境によって取捨選択が必要です。
この記事を読んでくれている方はその手前、環境への馴染み方に慣れていきましょう。
人間関係作りはワンパターンではない
学生時代のクラス替えを思い出してみてください。
クラスメートは30人近くいたと思いますが、仲良くなるタイミングはそれぞれでしたし、その方法やキッカケもバラバラでしたよね。
バイトも一緒です。
バイト先の先輩=ワンパターンではありません。
バイトの先輩は必ずこういう人ってありえませんよね。
めちゃくちゃお人よしもいれば、ものすごい気分屋さんかもしれません。
泣き虫さんだったり甘えんぼさんだったり、クラスメート以上にパターンがあると思います。
クラスメートの1人がお店をやっていて、そこで働かせてもらうことになった。
ぐらいで臨むのが気持ちとしては楽かもしれません。
もちろんお仕事ですから、遊びに行くわけではありません。
しかし人間関係はお仕事とはまた別。
友達作りが苦手だった人でも、相手はほんの数人です。
大きい規模の職場であったとしても、働き始めに自分と関わるのはせいぜい4~5人でしょう。
まずその小さなコミュニティで、笑顔で目を見てコミュニケーションをとることを心がけましょう。
居ずらさや、悪く思われていると感じることは格段に減るはずです。
変わろうとしてもすぐには難しい
僕は初めてのアルバイトは、友達が働いていた飲食店でした。
知っている人が一緒に働いていて、知っている人が仕事を教えてくれたわけですから、職場に慣れるのには全く時間はかかりませんでした。
しかしそのあと2か所アルバイトを経験しましたが、どちらも馴染めずに半年もちませんでした。
原因は今思えば「自分の表情と振る舞い」に遭ったと思います。
「さぁ新人の私を歓迎して盛り上げなさぁい↑」
みたいな感じが出ていたんだと思います。
仕事を教える立場を経験してから思えば
スーパーめんどくせーやつですね(笑)
教える側から見る「いい新人」
※私個人の見解です!※
- 言い訳をしない
- 間違いを繰り返さない
- 同じ質問をしない
- 疑問を貯めこまない
- 個人の価値観を仕事に持ち込まない
- 笑顔(作りでも)を随所に見せる
してはいけない、ということではありません。
同じ質問をされた時は、こちらの教え方が悪かったなと考えます。
しかしそれが繰り返されると話は別です。
間違いはあります。人間ですもの。
でも繰り返さない努力もしなければなりません、給料をもらう社会人なんですから。
「私、物覚えわるいんで~」
とか言う人いますけど、「じゃあクビね」って言われる覚悟で言いましょうね。
物覚え悪いことを公言する人に、お店の物の出し入れはおろか、掃除すら任せたくありません。
まずは自分を作らず、出しすぎず、笑顔を絶やさず
すこし厳しい意見も書きましたが、最初から全てを気を付けるのも難しいと思います。
ですのでまずは、微スマイルを忘れず、相手の目を見て話を聞く です。
自分アピールをするのは1か月たってからにしましょう。
人間性うんぬんの前に、「仕事を覚えたのか」の方が仕事場では1000倍重要です。
「愛想悪いけど仕事バッチリ人間」と「明るく楽しいけど仕事できない人間」だったら、会社は前者を重宝します。
仕事に慣れてきて、勤務のあいまに雑談をする余裕が出てきてからでも遅くはありません。
おしゃべりしてて仕事ミスってたらまずいですよね。
仕事と人間関係は、割り切ってしまえば完全に切り離す事だってできます。
寡黙に仕事をこなし、お給料をもらい、人間関係は気にせず退社しておうちに帰る。
ほとんどの人は「それはつまらない!」ってなると思うんです。
人との関わりもあってのお仕事と考える人もいるでしょうし、仕事よりも人付き合いの方を重視して仕事に励む人だっているでしょう。
深い関わり(変な意味じゃないですよ)になるには時間がかかります。信頼関係とかですね。
そこまで行き着く前に辞めてしまっては、また1からやり直しになってしまいます。
人間関係は最初が肝心。
「まずは仕事をする自分」をしっかり作り上げるところから始めましょう。
一定の信頼を勝ち取れば、仕事以外の自分へ周りが興味を示してくれるようになります。
それまでの期間は、「打ち解けているのかわからない時間」で苦しいと思います。
しかしそこで変な動きをせずに乗り切れば、自分の立ち位置が少しずつ作られていきます。
そうなると周りの目が一気に変わっていきますので、仕事が楽しくなりますよ。