中学3年生からの塾選び、失敗しないために気を付けること

「部活を引退したしそろそろ塾に行かせた方がいいかしら・・・」

塾通いは高い費用がかかるうえ、受験まで時間もなく不安ですよね。

人生を決める大事な期間。

無駄な時間は過ごさせたくない。

そんな思いから、塾選びに悩まれる親御さんは少なくありません。

今回は中3から塾に通い始める生徒さんへ伝えてきたアドバイスを紹介するよ




残された期間はどれくらい?

公立高校の受験の日程は、ほとんどの都道府県で3月上旬。

夏休みからと考えると約7カ月です。

 

また受験する高校に願書を提出するのは1月末。

夏休みから半年後には、どこを受験するか決断しなければなりません。

自分の得点力や内申点など、自分の位置を把握していく必要があります。

 

そのために学力をはかる為の模擬テストを、随時受けていくことになります。

学力テストや模擬テストの日程は都道府県によって異なりますので、範囲と併せて必ず確認しましょう。

 

毎月1回うけたとして約10回の模擬テストを受けて本番を迎える計算です。

こう見るとホントあっという間に受験はやってきますね。

合う塾、合わない塾ってあるの?

塾の形態は様々です。代表的なところだと

  • 一斉指導型
  • 個別指導型
  • 家庭教師型
  • ネット講座

他にも業態を融合した個人塾などもあります。
※普段は一斉型、テスト前は個別型

それぞれに特徴があるので、簡単にまとめておきましょう。

形態別メリット・デメリット

・一斉指導型(先生1人 vs 生徒10~25)

基礎学習は自力で終えていて、プラスαを期待する生徒に向いています。

また授業料が他と比べて安いことや、仲間と目標やモチベーションを共有しあえる利点があります。

逆に自分で目標を見出すことができない生徒には向きません。気づいたら授業が終わってるなんて状況を繰り返しかねません。

基本的には質問は授業後に受け付けることが多く、授業中は先生からの一方的なトークで終わることがほとんど。

・個別指導型(先生1人 vs 生徒2~5)

授業の内容を個別に設定し、オリジナルのカリキュラムを組むことができる。

科目ごとに得意・苦手を塾側で把握し、進度・達成率を生徒と共有します。

わからないところを質問することも、一斉型に比べてはるかに簡単です。

しかし、講師と生徒の距離感が近い事による、「甘え」が発生しがちな問題があります。

塾の(勉強が)楽しかったなのか、(おしゃべりが)楽しかったなのか見えず、気づいたら成績が落ち始めることも・・・

全てお任せしてしまう親が多い個別指導型だが、一定間隔での親の介入はやはり不可欠です。

また一斉型よりは授業料は割高です。

・家庭教師型(先生1人 vs 生徒1)

家に先生が来るパターンと、教室で先生がまっていてマンツーマン授業をするパターンがあります。

解雇されない限り、固定の先生がゴールまで面倒を見るため、責任感がつよい先生が多めです。

最も質問がしやすい形態のため、勉強が苦手な生徒の最終関門的な位置づけにもなっています。

一斉型とは真逆な環境の為、周りの人がどれぐらい頑張っているのかなどが見えにくく、孤立しがちな一面があります。

また先生の当たり外れの不安が付き纏うため、プロ講師を選んだ結果費用が高くついてしまうこともしばしば。

ただ、ハマった時の伸び率が最も高いのも家庭教師型というのも見過ごせない事実です。

自分の学力はどれぐらいなの?

正確な学力をはかることはできません。

また学力通りの結果が必ず出ることもありません。

あくまでも指標であるということを念頭においてください。

 

志望校を決めるための材料として、学力テストを多く受けて点数を出すことが重要です。

1つでも多く受ければ受ける程、練習にもなるし得点の感覚も身に付きます。

 

気をつけたいのは一喜一憂しないこと。

点数は10%のアップダウンは余裕で起こりえます。

500点満点なら350点とった次の回で、300点を切ることもあるでしょう。

 

そこが学力の幅と思ってください。

あとはどちら側に合わせて志望校を決めるかだけです。

一般的には低い方の点数の可能性を考慮します。

しかし時には高い方に狙いを定めてチャレンジ受験をする生徒もいます。

受かる子もいれば落ちる子もいる、余裕だと思っていた子も落ちたりする。

 

努力で可能性を高めることはできても、100%にできないのが受験の難しいところです。

どれぐらい成績が上がるの?

塾にいって真面目に勉強すれば、必ず成績はあがります。

特に塾に通い始めた直後は、5科目合計100点アップ!なんてこともあります。

逆に周りの子がガンガン上がっている中、20点ぐらいしか上がらない生徒もいます。

理由はいろいろあるのですが、簡単な理由はこれです。

【100点アップする生徒の特長】

・授業は割とマジメに聞いてきた。

・今まではテスト前に復習などの対策をしてこなかった。

積み重ねはできていたけど、ツメが甘かった・・・

塾で要領よくテスト対策を実戦した結果、大きく成果が出るタイプです。

その後当然伸び率は落ちますが、上昇した成績を維持する傾向にあります。

【20点アップにとどまる生徒の特長】

・授業を真面目に聞いて、自分なりにテスト勉強も頑張った

さらなる飛躍をと塾に通ったが思ったほど伸びなかった・・・

テストの単元や難易度によっては、塾に通い始め1発目で点数が下がることもあります。

親からすれば「何してくれてんの」状態ですよね。

「塾に来てなかったらもっと下がってた」という前向きな考えもありますし

「この塾じゃ頭打ち、これ以上あがらない」と早々に見切りをつける親もいます。

どちらの考えも正解かもしれませんし不正解かもしれません。

勉強をするのは子供である

生徒と親御さんと面談をすると、生徒を差し置いてガンガン物を言ってくる親がたまにいます。

子供に問いかけても親が答える みたいな感じですね。

生徒の意志を汲んでいるならまだいいのですが、親の希望のみをぶつけてくると中々手に負えません。

後日生徒に話を聞くと家でもずっとそんな感じだとか。

 

子供には目標がないから親が導いてあげなければならない

 

それはもう過去の話のように思います。

この情報に溢れた社会で、目標は持ちやすくもあり、持ちにくくもなってしまいました。

自分のやりたい仕事につくためにこの学校に行きたい!という明確で理想的な目標。

叶う叶わないは別として、周りもサポートしやすいし共有しやすい良い目標です。

逆にお金持ちになりたい、有名になりたいといった漠然としたありがちな目標ですが、そのルートを辿ると厳しい現実があります。

目標を立てて頑張って挫折して、そんな情報をたくさん見聞きすることができる今。

「どうせ頑張っても」と目標を持つこと自体を避ける子供が増えているそうです。

特に就職まで時間がある中学生は、仕事への目標意識が小学生や高校生に比べて低い傾向にあります。

 

親がすべきことは目標を決めることではなく、目標を決めさせること。

そのためにはどうしなければならないか。

その手段に勉強があり、塾があり、習い事があり、と積み重なっています。

 

子供が何をしたいを発信するまでは、「何をしたいかを決める為のサポートをする」に徹してほしいと思います。

 

「あなたは医者になってお金持ちになって・・・」といったドラマのような展開は、今の時代なかなか受け入れられません。

最後に

塾選びをきっかけに長々と書いてしまいました。

要点をまとめると

・塾は生徒に合わせた指導方針で選ぶこと

・上がり下がりに一喜一憂して路線変更を繰り返さない事

・親主導の進路決定は悪くはないですが、子供の意志の確認を怠らない事

こんな感じです。

子供が減っていく中、塾も生徒の取り合いで必死です。

キャンペーンでの表向きの差別化だけに惑わされず、口コミ、指導力、その他情報収集をして「子供と一緒に」決めていってほしいと思います。