親が勉強を教えるときは、親以上に子供の方がイライラしていると意識しよう

愛するわが子が宿題に困っているようだ。

よーし、ここは自分が先生になって教えてやろう!

 

・・・・

 

「もういい!自分でやる!」バタンッ

勉強を見てやるはずが喧嘩になってしまった・・・

なんてことありませんか?

保護者の方に家庭での勉強状況をヒアリングすると

喧嘩の原因
  • 子供が勉強を見られるのを嫌がる
  • 勉強を見ているうちに喧嘩になる
そんな声がよく聞かれます。

原因は色々あります。

単純に勉強が嫌いというのもありますが、意外と親が原因で喧嘩になってしまうこともあるんです。

今回はおうちでの子供の勉強を見てあげるときに、親が気を付けるべきポイントを紹介します。



子供は親の上から目線にイライラしている?

生徒に「おうちで親と勉強の話する?」と聞くと

「テストの前後だけ」という声が非常に多いです。

親が子供の勉強に興味をしめす機会が非常に少ない
ということです。

そのため子供からすると、勉強を見てあげる行為そのものが親の気まぐれと捉えられている可能性があります。

親心から勉強を見てあげているつもりなのに、これでは残念すぎますよね。

 

また突然偉そうに教えてくる親が嫌、というい生徒もいます。

教えるという作業は、どうしても上から目線になりがちなもの。

普段勉強の話なんてしない親が突然

「どれどれパパに見せてごらん、私が教えてやろうじゃないか、ファッファッファッ」

なんて近づいてきたら、子供からすれば

なんだこいつ(誇張表現)状態ですよね

特に女の子はそう思っている割合が高いように思います。

「なんだこいつ」と思われないためにすべきこと

気を付けることその1
日ごろから勉強の様子を観察するようにしましょう
可能であれば勉強の状況や、学校での様子を聞いてあげるとベターです。

食事しながら、テレビ見ながらなどは避けてくださいね。

何かをしながらついでにっていうのはよくありません。

本気で気にかけてくれているのか?と思わせてしまいます。

あと子供は基本的に「勉強の話」は嫌いです。

食事や余暇の最中に、勉強の話題を振るのは避けましょう。

よっぽど勉強好きな子だったら別でしょうけど・・・

週に1度でも構いません。

勉強の話をしよう、という時間を取ってください。

教える時間ではなく、「今勉強で悩みがないか」、「将来どうしたいか」を聞く時間です。

子供の部屋にお邪魔して話すでもよし、ちょっと改まってお話ししようと持ち掛けて1対1で話すもよし、形式は色々あると思います。

大切なのは

今、私はあなたの勉強について気にかけている時間だよ

というのがハッキリ伝わる形で、話をしてあげることです。

親からのNGワードにイライラしている?

親が絶対こどもに言ってはいけない禁止ワードというものがあります。

NGワード集
  • 普通分かるでしょ(一般との比較)
  • なんでわからないんだ(子供の能力否定)
  • (兄弟や友達の名前)ならわかるのに(他人との比較)
  • これはわからないだろうなぁ(一方的な決めつけ)
どれも客観的に見たら「ひどい」と思える言葉です。

しかし生徒面談では、結構頻繁に出てくる話題だったりします。(親への不満をぶっちゃけようコーナーをやると大体出てきます)

そしてこのNGワードにはある共通点があります。

NGワードの共通点
子供にとって進歩を促す言葉ではないこと
親が冷静さを失い、子供の自尊心や向上心をそこなう言葉をぶつけてしまっているのです。

これらのようなNGワードによって、

  • 親に聞いたら怒られる
  • わからないことはダメなこと

子供にそう思わせてしまい、勉強について「親には関わらないでほしい」と考えるようになってしまうのです。

NGワードはグッとこらえて

しかし間違えた途端、親から傷つく言葉が飛んできてしまっては、間違えることは悪いことと子供が思ってしまいます

そのうち勉強が「親に怒られないための勉強」となり「誤魔化す」ことを覚えてしまいます。

面倒な話を避け続けてしまうと、気づいた時には取り返しのつかない状況に・・・

これでは何のために勉強を見てあげているかわからないですよね。

気を付けることその2
まずは解決策や努力の方向性を共有しよう。苦言を言うのは褒めてから!
できないことは悪いことではありません。

なぜできないのかを見極め、解決策を提示してあげることが重要です。

できない理由と解決策

解き方はわかっているのに、小さなミスのせいで間違えてしまう
→見直しの習慣をつけさせる

解き方がアヤフヤ
→教科書の基本から読み直させる、解き方を説明させる

覚え方がわからない
→一緒にいろいろな覚え方(書いたり読んだり)を模索してあげて、成果を褒める

教科や単元によって得手不得手はあります。

計算問題は得意だけど文章題が苦手といった具合です。

学年を追うごとに問題が複雑になり、内容が増え、言葉も難しくなります。

何が、どの段階で、壁にぶつかってしまったのか、見極めてあげましょう。

ちょっとそれは難しい・・・という場合は外に頼るのも一つの手です。

小学生の場合は公文か進研ゼミ(チャレンジ)あたりが候補になります。

公文と進研ゼミ、小学生の勉強法の選び方を紹介します

上手に教える自信がない方へ

教える時のテクニックとして、あえて親も一緒に同じところを勉強する姿を見せるという方法もあります。

「ここは難しい単元だから、教科書で予習させて」

「懐かしいなぁ、昔は自分も時間かかったよ」

この一言意外と使えます。

プライドが傷つくのが嫌な場合は

「今どきはどんな教え方してるんだろう(教科書ペラペラ)」

なんてのもアリです。

学校の先生は教科書の内容に準拠した指導を行っています。

それに合わせてあげるという意味でも、一緒に勉強するはオススメの方法です。

 

「歴史」はむしろ、教科書見たほうがいいです。

例えば鎌倉幕府。今は1192年の「いいくに作ろう鎌倉幕府」は使ってはいけません。学者の間で1185年ではないかという議論がなされ、現状は空白です。

 

親の自己流の解き方を教えることも注意してください。

後日テストで答えは合ってるのに解き方が違うため、×を食らう事件を何度か目にしています。

親の自己満にイライラしている?

勉強を教えていると、ついつい熱が入って子供そっちのけでガンガン解説を進めてしまっていませんか?

いつの間にか内容について来ていないことに気付かず、

「ここまでわかった?」なんて問いかけ、

「ぅん・・・」という生返事に気づかず・・・

いざ自力で解かせてみると解けず

「何を聞いていたんだ!」の怒号が飛ぶ・・・

子供って不思議なもので、普段わがままを言うのに

親や大人が一生懸命だとなぜか気を遣うんですよね。

 

「一生懸命教えてくれているから、わからないと言いにくい・・・」

 

こんな心理が働いているようなんです。

しかし目や表情は正直で、理解が追いつかなくなると

目の焦点が合っていないような表情になります。

その時点で親が気づいてあげるべきです

気を付けることその③

気を付けることその③
子供の理解が追いついてないタイミングを見逃さない
そして理解が追いついてないことに気づいたら、

  • 言葉・方法を変えてみる。(教え方・理解力の問題)
  • 思い切って休憩にしちゃう。(集中力の問題)

といった対応をとってあげましょう。

子供の事で親が喧嘩することにイライラしている!

子供の勉強を見てたはずが・・・

  • いつの間にか無関係の話に花が咲いている。
  • 開始10分で休憩タイムになってしまっている。
  • 一緒にゲームしてる。

そして夫婦喧嘩へ

子供に甘いと、「疲れた」「わからない」に応えて勉強を中断。

いつの間にか休憩タイムの方が長いなんてことも(笑)

 

子供からすれば「いかに上手に休憩タイムに持ち込むかゲーム!」

 

塾の生徒でもいました。

大人が興味を持ちそうな話題を持ってきて、わざと余計な話をさせようとする子。

「なんでこの前の地震で、北海道全部停電になったの?」

知ってて損はない話ではあるんですけど、社会の時事問題対策の2点分にしかならない話で10分15分と費やしてしまっては、授業料の無駄です。

 

大人のペースを乱して大事なことを後回しにする癖は、できるだけ早く治してあげましょう。

子供とは言え一人の人間。嘘をつきたくなる

気を付けることその④
なんとなく勉強した感に騙されない!何を勉強したのか明確に!

テスト前の目標設定で「3時間勉強する!」といったように時間目標を設定する子がよくいます。

しかし僕は時間設定での目標設定はNGとしていました。

時間目標はNGの理由
  • 何を勉強するか決める時間は入るの?
  • トイレに行ったら時計を止めるの?
  • 途中でボーっとしてしまったらその分延長するの?
  • 3時間やったかどうか先生はどうやってチェックすればいいの?
たぶん私は生徒から性格悪いと思われていたと思います。

でも3時間勉強するという目標は、極論を言ってしまえば

机に向かって3時間1点を見つめていてもやったことになります。

親が面談でよく言う

何をやってるかわからないが、机には向かっているようだ状態

 

机に向かっている様子を見て満足するのではなく、子供が勉強している内容を把握してあげてください。

社会では「今何を習っているの?地理?歴史?法律?」「歴史で江戸時代だよ」

国語だと「今何の作品で勉強しているの?」 「オツベルと象だよ」

単元名や要点など、スラスラ答えられれば問題ありません。

 

「なんか長い文章読んでる」とか「複雑な計算問題やってる」といった曖昧な返答の場合は注意が必要です。

教科書を持ってこさせて、最近授業でどこのページをやったか開かせてみましょう。

開くことすらできなかったらまずいです。授業聞いてません。

自分も分かってくせに・・・とイライラしている?

上手に教えなさいとは言いません。

しかし間違ったことを教えてはいけません

教科書に掲載されている内容は年々更新されています。

あいまいな記憶をたどって何とかなるものではありません。

参考書を買って、1から勉強しなおすのが理想です。

が、そんな時間はないので書店で立ち読みするなどしておさらいをしておくと、いざ勉強を教えるタイミングになったときに役に立ちます。

受験生用の6年間の総復習!的なテキストが意外とお勧めです。

全単元をさーっと復習できるし、それほど時間がかかりません。

こんな感じのテキストです。薄い本で十分だと思います。

この地味なお勉強ですが、ここの手抜きをすると

子供のココロ
大人が分かっていない内容なら将来意味ないじゃん。勉強は大事じゃないんだな。
と思わせてしまう可能性があります。

「方程式とか歴史とか将来何に使うの?」

こどもが勉強を嫌がる時に使う常套句。

「パパだって歴史とか覚えてないのに仕事やってるじゃん」

この追撃を食らったらもう説得力が無くなるばかりか、威厳が損なわれてしまいます。

※本来は「学ぶ習慣」「努力する訓練」のために勉強をするのだと伝えたいところなのです。

しかし子供に論破ギリギリまで追い込まれては見ていられません。

昔との学習内容の違いをチェックする!

気を付けることその⑤
しっかりと知識武装して勉強を実践して見せよう

「さすがパパ!大好き!」と言われたい、そんな不純な動機でもいいと思うんです。

せっかくの機会をムダにしないよう、少しずつでもいいので準備しておきましょう。

口だけ星人は一撃でばれますので注意しましょう。

勉強はサッパリすぎて手に負えない場合

勉強は「内容と量と質と習慣」が融合した努力の結晶です。

内容や質は親が見ても、すでに手に負えない所まで行っている場合があります。

 

私立中学の受験やトップレベルの高校は、相当レベルの高い問題を扱う場合があります。

プロの講師でも「あれっ!?」と思わせるような問題も含まれています。

そのレベルの問題は久々に勉強した大人には、かなり厳しい物があります。

そういったレベルに到達している場合は、しかるべき場所に任せていくほうがいいでしょう。

塾であったり家庭教師であったり、その他通信教育も含めて検討していきましょう。

 

家族でなければサポートできない量・習慣は家でガッチリ見てあげてください。

特に習慣は家族・親が意識的に声をかけていかなければなりません。

 

先ほども出てきましたが、子供は勉強の話が嫌いです。

それでも根気強く、嫌われ覚悟で声をかけていく。

これが長い目で見て必要なことです。

親は勉強内容はわからない、でも努力はしてほしいという意思表示を続けてほしいです。

 

子供の反発もあると思います。

なぜ親がやらなかったことを、子供がやらなきゃならないんだと。

そういった時は自分の「経験や後悔」などを話してあげるといいと思います。

役に立った場面、もっと役に立つであろう事などより具体的に伝えてあげることで、勉強が必要だということのイメージが持てるようになります。

 

終わりに

今回は子供の勉強を見る親が気を付けるべき5つのポイントを紹介しました。

 

塾で働いているとき、本当にいろいろな家庭事情を見聞きしてきました。

成績が下がって困っている

高校に行けるのか不安だ

小学校の勉強についていけていない

子供が勉強については口出しを嫌がる

テストでいい点を取りたい、高校に受かりたいと、親子で向いている方向は一緒なのにどうも意見の食い違いが起こっている様子があったのです。

単に反抗期を迎えたから仕方がない、で済ませては勉強の大事な時期を棒に振ってしまう可能性があります。

 

気を使いすぎても使わなさ過ぎてもいけない関係なので、非常に難しいところではあります。

向き合い方、かける言葉の種類を少し意識するだけで、ストレスを感じさせずに多感な時期を乗り越えることができます。

そして将来の目標や展望を、前向きにサポートし続けられる関係を作ることができます。

 

お勉強は子供にとっては仕事と言っても過言ではありません。

そして親はお勉強の先輩です。

教えてあげるではなく、面倒を見て気にかけてあげる、

そういった意識で向き合うことで様々な意味での成長を促すことができるのではないでしょうか。