個別指導塾の教室長のリアル年収を公開します。

塾講師

こんにちは、トカチです。

学生のアルバイトで人気な塾講師・家庭教師。その経験を活かして、塾業界への就職を考えている人も少なくないと思います。

そして就職を考える以上、やはり「年収」が気になりますよね。

僕は「塾講師=稼げる」と思い込んで塾業界に就職しました。

今回はその現実をお伝えしたいと思います。

塾のアルバイトは他のバイトに比べて稼げない?稼ぐ方法と給料の仕組みを解説します

2019年3月11日




個別指導塾の教室長の年収

前置きせずに先に年収を発表しちゃいます。手取り計算で300万です!(税金とか引かれる前の年収でいうと350万ぐらいかな?)

ザックリと内訳

  • 毎月20万~23万×12か月=260万ぐらい
  • ボーナス(2回合計)30~50万ぐらい

あわせるとおよそ300万ですね!

ちなみにこの数字は入社3年目、教室長としては2年目、北海道の個別指導塾での数字です。長く働けばベースアップしていきますし、地域によって差はあると思います。2年目と3年目で手取りは合計10万ぐらい増えました。

✔月収の増減がある理由

月収は教室の生徒数に応じて増減します。

生徒が多ければ多いほど忙しいので、その分給料が増えるシステムです。一般企業でいうところの「業績給」とか「歩合給」に似てるかもしれません。売れば売るほど給料アップです。

ちなみに生徒の数が一番多いのは、冬休みから受験にかけての11月~2月末です。1年で給料が最大になるのが、2月実績を反映する3月支給分ということになります。

逆に春休みは卒業生がいなくなった分、教室の売り上げも落ちますから比例して給料も下がります。冬に向けて生徒を増やして給料アップを目指していきます。

✔ボーナスの査定

基準はいろいろあります。

最もウエイトが高いのは、生徒の平均在籍数です。

あとは生徒集めのピーク(夏休み・冬休み)の増員成績も重視されていたと思います。

あとは辞めていく生徒が少ないとか、満足度が高いとか教室の健全性みたいなのも評価の対象です。

個別指導塾の教室長で稼ぐパターン

個別指導塾の世界には、生徒が増えやすい教室と増えにくい教室が存在します。

具体的な数字で紹介しますね。

僕が担当していた教室は、1年でもっとも少ない4月時点の在籍が40~50名、最大になる2月が80名ぐらいでした。これは増えにくい教室に分類されます。年収300万台の仕事ということになります。

一方増えやすい教室は4月時点で80名、2月が150名です。僕の教室に比べると倍近く違います。

この規模の教室長の年収は5~600万だそうです。この規模を運営していた親しい教室長が、コッソリ教えてくれました。

生徒数に違いが出る理由

何が違うのかというと、若い学年の生徒が多いんです。

受験生は何もしなくても夏から秋にかけて勝手に増えます。そして3月に一斉にいなくなります。

逆に小学生や中学1年生あたりはなかなか増えません。入塾してくれればその先数年は在籍してくれるわけですからとても大事です。評判がいい教室はその若い学年の生徒数」が多く、受験生が抜けても他の教室より生徒数が多いままなんです。

「まだ塾はいらない」と言われがちな学年の生徒をいかに集めるか、そこが稼げる教室長になる秘訣です。

稼ぐ教室長になるために

ここからは僕が嫌になってしまったところなので、説得力は落ちます。「へ~そうなんだ」ぐらいに読んでください。

生徒集めの基本は「通っている生徒に誘ってもらう勧誘」「兄弟生のお誘い」「学校前で(許可を得て)宣伝活動をする」の3本です。

効果が高いのは勧誘⇒兄弟⇒宣伝の順です。

ハッキリ言って「口コミ勝負の世界」なんです。

成績が上がった生徒は「満足度が高いだろう、だから友達を誘ってくれるはず」という生徒増員の基本みたいなのがあります。個別指導塾では保護者面談を定期的に行いますが、そこでも最後に「ぜひお友達も誘ってくださいね」という声掛けが必須事項です。

営業行動は社会人たる者あたりまえのはずが・・・

簡単に言えば僕の認識が甘かったってことなんですけど、営業色がバリバリすぎて勉強を教えに来てるのかチラシを撒きに来てるのかわからなくなってしまったんですね。

「せんせー、いっつも紹介紹介ってウザいわ」と言われた日は帰り道の記憶がありません。ショックでしたわぁ(´・ω・`)

あれから10年近くたちまして、世の中いろいろ見てくれば「生徒増やして売上伸ばして給料たくさんもらうのが当たり前だろ!」と思えます。あまっちょろい自分が恥ずかしい気持ちです。

キラキラして純粋だったあの頃の僕には、ちょっと理解と順応が追いつかない世界だったということです。

残念ながら運の要素もある

個別指導塾は地域密着型です。

なので、教室ひとつひとつは小さめです。大手予備校のように大教室で一気に授業ができませんので、小さな規模の教室をたくさん出店するのが基本です。

教室を設置する場所は会社が地域調査をして決めるのですが、どうしても当たり外れは出てしまうんです。

当たり教室とハズレ教室

あまり営業行動しなくても増える地域や、ライバルが少ない地域の教室は「当たり教室」です。近隣の学校の規模がデカかったり、市営住宅が近所にあるというのも当たり教室の条件だったりします。

一方ハズレ教室もあります。ライバル塾が乱立していたり、そもそも教育意識の低い地域だったり。僕の地域もハズレ寄りでした。仕事ぶりは社内でも評判だったのですが、営業成績がよくないので評価は低いという悲しい感じでした。

「やることやって頑張ってるんだがなぁ、教室変えてやりたいなぁ」と上司に言われた時は「結局運ゲーなんです?!」と心の中で叫んじゃいましたね(笑)

塾業界での3年間についてつづった記事もありますので、よかったら読んでみてください。長いです。

【経験談】塾講師正社員を3年でやめた理由。理想と現実のギャップ

2018年10月17日

塾講師は悪い仕事じゃないし成長できる

ここまでお読みいただきありがとうございました。長くなってしまいましたが結論を述べて終わりにします。

折れない心、それなりの運、熱意があれば、個別指導の教室長は稼げます。

当たり前のことですが、これが結構大変なので教室長で頑張りたいという方は覚悟をもっていきましょう。

ただ、3拍子揃ってないと無理ということではありません。僕が勤めていた会社には「ハズレ教室」ながら20年以上教室長を担当している「長老」もいました。運は無かったのでしょうが、折れない心と熱意は人一倍あった人です。社内では肩身が狭いオーラ出してましたけど、一歩外に出ればそこにいるのはまさに長老で、質問やアドバイスを求めて頼る若手が多かったです。

他人の子育てに携わる経験は唯一無二

あと、まったく違う目線で、「子育てをしている保護者との接点」は人生においてとてつもなく有意義です。たぶん他人の子供の人生設計に携わる仕事って塾講師ぐらいじゃないですか?

個別指導塾は進路決めも教室長の発言がかなりの影響を与えます。

チャレンジ受験のGOサインを出すのも、生徒の希望を貫くため一緒に親に説得するのも、受験に失敗した生徒のケアをするのも、他ではできない貴重な経験です。(チャレンジ受験とは、学力不足の生徒が背伸びしてレベルの高い学校を受験すること)

もしあなたが学生なら、アルバイトで教室長の仕事ぶりを覗いてみてもいいでしょう。

もしあなたが転職を考えているなら、今回の話を見て覚悟を決めて飛び込んでみてもいいでしょう。

ちなみに塾業界は中途採用・転職組が多い業界です。同期入社した人は全員年上でした。最もインパクトのあった前職は「駐車場の管理人」です。

中途採用の方々はとにかく生徒のモチベーションアップが上手いですね。話し方に説得力がありますし、生徒にとってのお父さん世代というのも武器の1つだったりします。

教室長は辛いよ、辛いけど・・・

子供の成長や将来を考える手助けをする教室長には、辛い仕事がたっくさんあります。

その裏には生徒や保護者からの感謝だったり、同僚との自慢対決だったり、朝早くバイトの学生とチラシまきにいったりと、非常に広い範囲で人と関わっていく良さがあります。

給料こそ高くないですが、可能性を秘めていることは間違いありませんし、自分の価値観を広げる貴重な経験ができるという意味では、お金以上の価値もあります。たった3年、教室長としては2年の経験でもそれがわかるのですから、長く働けば働くほど人間性は磨かれると思います。

興味がありましたら是非覗いてみてください。