塾講師をやっててよかったと思った瞬間、人生最大レベルの喜びを体感できます。

こんにちは、トカチです。

大学生の数あるアルバイト候補の中でも、不動の人気を誇る塾講師。

教えるのが好きな人にとっては

給料がいい

楽しそう

将来の役にたちそう

魅力がいっぱいですよね。

僕は正社員として、そして教室長として3年間塾講師として仕事をしました。

3年という短い期間だったとはいえ、その経験は僕の人生においてはかけがえのない時間だったことは間違いありません。

今回は塾講師の魅力と、やりがい、仕事のモチベーションについてお話ししていこうと思います。




目次

塾講師の仕事は勉強の指導だけではありません

アルバイト講師が働くことができる塾は、基本的に小中学生が対象です。

生徒にとって大学生は、大人というよりはお兄さんお姉さん寄りの見方をされます。

生徒からすると勉強を教えてくれる先生であると同時に

部活の自慢をしたい

恋愛の相談をしたい

教室長には言えない秘密の話をしたい

など、年齢の近い「人生の先輩」として接する機会も多いです。

子供たちの成長にかかわれる塾講師は唯一無二のアルバイトです

そんな可愛い生徒たちが塾に通う理由。

勉強を好きになりたい

成績を上げたい

受験やテストの目標を達成したい

という具合に、勉強面での成長が第一目標です。

そして、勉強面で成長することで人生の選択肢の幅を広げていきます。

塾講師はその手助けをし、先輩として生徒を支えていくことが仕事となります。

教室長として長く務めると、卒業していった教え子が「講師」として戻ってくる瞬間が非常にうれしいそうです。(僕は経験せずに終わりました)

講師も人間として成長できる学びの場

講師の仕事は、子供たちを見守り成長を促すことです。

それと同時に講師自身も、「教育」に携わることで人間として成長することが期待できます。

人生を歩んでいくと将来必ず「教育」をする時がきます。

結婚して子供ができれば子育てをします。

会社に長く務めると後輩の育成も仕事の一部になります。

役職がつくと部下の育成もあります

社会人になって最初の頃は学ぶことの方が多いですが、5年もたてばほぼ間違いなく「教える側」に立つことが増えます。

そんなとき、「指導する、教育する」経験は必ず活きてきます。

塾のバイトで身につくスキルは、将来必ず社会で役立ちます

塾講師の仕事で嬉しかった瞬間のダイジェスト集

塾講師の仕事を通じて感じた喜びの瞬間をダイジェストで紹介していきます。

正社員は保護者も相手にしているので、授業以外の喜びポイントも多いのです。そこも紹介しますが、アルバイト講師でも携わる可能性は大いにあるので、参考にしてほしいです。

緊張であっという間に終えた初授業

始めて授業をした日の事は今でもよく覚えています。

生徒と仲良くなれるのか・・・!

初心者っぽさを出さないようにしよう、ナメられてたまるか!

何事も最初が肝心、挨拶めっちゃしよう!

なんて気合を入れて準備していました。そして初授業でいきなり宿題をさぼった生徒に遭遇して、何を言えばよいのかわからずタジタジしたのはいい思い出です。

授業後は生徒から「わかりやすかった」なんて言ってもらえて涙が出そうになりました。

「先生がいいな~と言われて嬉しかった」

授業をするようになってしばらくすると、なついてくる生徒が出てきます。お気に入りの先生ってやつです。

先生がお気に入りの生徒を贔屓するのはダメですが、生徒に気に入られるのは大いに結構なことだと思います。

人間関係には合う合わないありますからね。

僕自身は生徒から「先生がいい」とか「今日はトカチ先生だ、やったー!」と言われたことはほとんどありません。大体嫌な顔されていました。宿題のチェックが厳しかったからだと思います(笑)

反対にアルバイトの学生講師さんは生徒に好かれる人が多かったですね。授業後に生徒の様子を話す報告タイムがあって、その時に先生を固定してほしいと言われたという報告がよくありました。

1人の先生が人気を独占するわけではありません。

体育会系の男子に人気な筋肉系講師(男性)

女子に人気なロングヘアサラサラ講師(女性)

勉強が苦手な生徒に人気なお笑い系講師(女性)

意外と爽やか系とかキレイ系は距離置かれがちです。生徒側が照れているのかもしれません。

「ここテストにめっちゃ出るよ」「先生を信じるわ」

「先生を信じる」という言葉は、声に出して言われる事は滅多にありません。3年間のうちで10回もなかったと思います。それぐらいレアなワードを言われた瞬間は嬉しい感情と共に、「裏切れない」責任感とプレッシャーがかかってきます。

✔僕自身が経験した話をします。

受験間近の生徒から「数学の証明問題をできるようにしたい」という相談がありました。

北海道の高校受験では、証明問題が数学の点数のおよそ半分を占めるほど大事な単元です。しかし短期間で受験の点数に結びつけるのはとても難しい単元でもあります。現状の学力と残り時間から考えて、受験で成果が挙げられる可能性が低い事を伝え、より点数に結びつきやすい勉強内容を提示し、取り組み方を話しました。

生徒は「先生の事信じるわ」と勉強の方針に納得し、その場の話し合いは終わりました。

✔生徒の希望を断るリスク

塾は本来、生徒や保護者の希望を叶えるのが仕事です。しかし「勉強の目標」と「やり方の希望」に乖離が生じている場合もあります。その場合はその差を埋めて軌道修正しなければなりません。

しかしこれが地味に厄介です。

希望をかなえてくれない、言うことを聞かない塾というレッテルを貼られるリスクがあるのです。

塾と生徒に信頼関係が築けていれば、トラブルにはなりません。

先生を信じて頑張ります。
この言葉はリスクをのり超えた信頼の証です。

先生のお陰で勉強が好きになった、成績が上がった

漫画やドラマの世界ではよく見るセリフですが、現実世界ではあまり言われることがありません。

成績が上がったのは自分の努力の成果だと考えるのが普通ですからね。

しかし生徒の中には、一緒にガンバってくれた先生に感謝している子もいます。それを言葉にしてわざわざ言ってくれた時は本当にうれしい物です。

突然感謝の言葉を言われて、涙ぐむ講師さんの姿は何度か見かけました(笑)

「友だちにも教えてやりたい」

勉強やスポーツ、なんでもそうですが「できるようになった」ことを自慢・共有したい欲求は人間の隠れた本能です。

教室長になって「友達にも広めたい」という言葉に一層敏感になり、「友達も塾にさそってくれよ~」と毎日のように言って回っているせいか、友人紹介は一つの満足度バロメーターと捉える様になりました。

塾の授業の満足度は講師さんの力によるところが非常に大きいです。

「講師のみんなからも友人紹介の話してね」とお願いすることもありました。満足度の高い時ほど「友達にも自慢したい、塾の話をしたい」と考えてくれますからね。「紹介を引き出せる先生=満足度高い先生だよ」ということで、先生方のモチベーションアップにもつながっていました。

保護者からの感謝

最後は保護者からの感謝の言葉です。

電話や手紙で御礼を頂くことは割とよくあります。

また年に1人ぐらい、卒業した生徒の親御さんがわざわざ教室に来てくれたりすることもあります。

名指しで「アルバイト講師さんにもよろしくお伝えください」と言ってくださる方もいて、僕としてはその言葉が一番うれしかったですね。個別指導塾はどうしてもワンマン運営(俺の言う事だけを聞け!的な運営)になりがちなものです。教室長とアルバイト講師がいい距離感で生徒と関われていると、親からの感謝の言葉も講師に向けられたものが増えます。

それが良い教室作りができている指標でもあります。

生徒の喜ぶ姿にやりがいを感じない人はいない

子供はとても素直で、嬉しい時は嬉しいと表現してくれます。

特に自分が成長していることを実感した時は、より一層の喜びを感じています。

そんな姿を見ていると、周りは応援したくなりますし、さらなる成長に期待します。

塾講師は子供の成長をサポートし、喜びを共有できる最短距離で仕事をすることができます。

そこには「やりがい」しかありません。

毎日仕事に行くのが楽しくなります。

もちろん苦労もあります。

でも生徒が成長を遂げた時の達成感は、一瞬で苦労を吹き飛ばしてくれます。

子供を支えることにプレッシャーを感じる必要はありません。

塾講師の仕事は「自分が子供に与える影響」がかなり大きいです。

ただ、それをプレッシャーとして捉え萎縮する必要はありません。

間違ったことを伝えてはいけません。

しかし1週間のうちたった1~2時間の「子供の成長」に関われる貴重な時間です。

経験したこと、これから必要なこと、役立つこと、たくさん伝えてあげるべきです。

強く影響を受ける子もいれば、まったく上の空の子もいます。

自分の話がどんな影響を与えているか、しっかりと観察し活かしていくことが自分の成長にもつながります。

塾のバイトで身につくスキルは、将来必ず社会で役立ちます

1年でも経験しておくべき塾講師の仕事

繰り返しになりますが、学習指導で子供の成長に関われる唯一無二の仕事が塾講師です。

学生時代に経験しておくべきアルバイトはコンビニ店員・調理スタッフ・そして塾講師です。

それぞれ1年ずつぐらいやっておけば、仕事も私生活も不自由しません。

生活スキルつきます。

ということでまだ塾講師やっていないという人は是非挑戦してみてほしいです。

楽しいですよ!