実印は必要ない?実印の使い道とメリット、作り方を紹介します!

「今度、印鑑証明持ってきてください」

「い、印鑑証明?!(なんだそれ)」

 

印鑑証明は車や家の購入といった、「大きな買い物」をする場合に必須となるアイテムです。

印鑑証明をもらう為の「実印」を持っていないと、大事な手続きの途中などで、思わぬ足止めに遭う可能性があります。

今回は実印の作り方から注意点まで、実印の全てを紹介したいと思います。




目次

とりあえず実印を作りたい人は

とりあえず実印を作りたい人はこちら
以下の内容で注文すれば、「普通のハンコ」が出来上がります。

普通の実印を作る時は

書体:篆書体(てんしょたい)

サイズ:15mmかそれ以上(小さいと微妙に!)

素材:象牙かチタン(見た目重視でOK!)

 

実印とは?認印との違いは?

実印とは「印鑑登録」されたハンコのことです。

印鑑登録(いんかんとうろく)とは、印鑑(登録された印章)により個人及び法人を証明する(本人が当該印章を相違なく所有すると証明する)制度である。

印鑑登録をしたことを証するもの(多くはカード型、一部市町村で手帳型もあり)を印鑑登録証、印影と登録者の住所・氏名・生年月日・性別(性同一性障害に配慮して記載しない自治体も増えている)を記載したものを印鑑登録証明書(印鑑証明)という。

参照

「この印鑑を持つ者が、本人であることを証明する」ということです。国が発行する証明書をもらえるようになります。

実印は1人暮らし・結婚・起業といった自立・独立を機に作る人が多いです。

 

 

どんなに高価なハンコであっても、印鑑登録をしていないと実印として認められません。

印鑑登録をしていないハンコは、「認印(みとめいん)」という呼び方をします。

銀行口座を作ったり、宅配便を受け取る時に押したりするときに使うハンコです。

シャチハタは印鑑登録に使えますか?

シャチハタは印鑑登録には使用できない自治体がほとんどです。

「使おうと思えば使えるところもある」という情報は見かけましたが、実際に使える具体的な自治体を見つけられませんでした。たぶんないんでしょう。

 

大きな理由としては「大量生産している、複製されやすい」からです。

印字面がゴム製のものは、基本的に実印NGとなります。

印鑑登録の方法と実印の使い道

実印の登録方法を知るうえで、抑えておくポイントがあります。

  • 住民登録している自治体でないと作れない
  • 申請してから登録されるまで数日かかる
  • 本人以外でも作れる(委任状が必要)

登録の仕方は簡単です。

実印の登録
住民登録している自治体で、その自治体が指定する申請書を提出するだけ。

勇者の剣実印を登録すること自体はそれほど面倒ではありません。

実印登録後はどうするの?

登録作業から数日後、自宅に確認書類が郵送されてきます。それを持って再び窓口へ行きます。

すると印鑑登録証を受け取ることができ、印鑑登録証を提示することで「印鑑登録証明書」が発行できるようになります。
発行には350円かかります。

 

実印を使う時は、印鑑証明書を添付しないと意味がありません。

実印での押印と、印鑑証明書がセットになって初めて意味があります。

 

家や車の購入といった「実印がないとダメな場面」が訪れる日が来る前に、印鑑証明書が発行できるよう準備しておきましょう。

実印を新しくしたい時は?

元々実印は持っている。だけど作り直したいという場面があると思います。

「元の実印が壊れてしまった、失くしてしまった」

「品質のいい実印が欲しくなった」

など理由は様々だと思います。

 

印鑑の登録は何度でもすることができます。

役所の窓口で古い印鑑登録を抹消して、新しい印鑑登録作業を行えばOKです。

なお、古い実印で行った過去の契約などについて、基本的には新しい実印で登録しなおす必要はありません。

不安であれば、印鑑証明を提出した先方に問い合わせをしてみるとよいでしょう。

更新しなかったせいで、契約のトラブルが発生することは滅多なことが無い限りありません。

実印を作る時に注意すること

実印は「個人」を証明するものです。

というのも「実印=家のハンコ」と思われがちですが、正しくは「実印⇒家主のハンコ⇒家のハンコ」という道筋が正解となります。

そんな実印ですので作るにあたってはいくつか注意すべきポイントがあります。

実印は複雑なデザインがよい!

大事な場面で使うことが多いハンコなので、複雑なデザインにする人が多いですね。

先ほども述べた通り、「証明書」と「印鑑」のセットで実印としての効果を発揮します。

しかし簡単に複製できるデザインだと、万が一証明書を紛失してしまったという時に、怖い思いをすることになります。

実印は丈夫な素材がよい!

普段はシャチハタで大体のことは住んでしまうので、あまり朱肉が必要な印鑑を使うことはないかもしれません。

長い目で見た時に、劣化しやすい素材であったり割れやすい素材だと、作り直しや登録のし直しなど、いろいろと面倒なことになります。

できるだけ頑丈な素材で作ることをオススメします。

実印の素材で有名なのは、「象牙、チタン、琥珀」です。

どれも頑丈さや耐久性、印字のしやすさなどにおいて、どの印鑑メーカーからもオススメされている素材です。




少し大きめの文房具屋さんなどに行くと、実際のサンプルを見ることができます。

頑丈さは使ってみないとわからないですが、持った感じや押印の感触を確かめてみるといいでしょう。

実印を作る時にこだわるポイント~自体~

印鑑へのこだわりポイントは大きく二つ。

「印字面のデザイン」と「持ち手の素材」です。

まずは印字面についてです。

簡単にその特徴を紹介したいと思います。

実印に向く書体

印相体(いんそうたい)・・・めっちゃ読めないやつです。そのおかげで複製のしにくさがトップクラスです。また文字が枠の部分に非常に多く接しているため、割れやすいまわりの枠部分がより守られていて頑丈という特徴もあります。ただし非常に複雑な形の為、安い素材で作ると徐々ににじむようになってしまうというデメリットもあります。作る時はより良い素材である必要があります。

篆書体(てんしょたい)・・・実印でもっとも使われる書体です。よく見れば読める程度に崩されているので、複製はほぼできません。また丸みのある自体のおかげで目詰まりしにくいという特徴があります。印相体もですが、読みにくい自体のため認印には向きません

古印体(こいんたい)・・・読める!ということで認印に使うには最もいい自体です。字の太さが均一ではないという特徴があり、それがいい味出してると人気です。全体的に太めの線で書かれていて、枠との接点が多く丈夫な造りです。ただ掘る量が多く隙間の面積が広いので、汚れがたまりやすいという一面もあります。こまめな掃除を心がける必要がありそうです。

実印には使わない方がいい書体

隷書体(れいしょたい)・・・認印で使われることの多い自体です。読みやすさや汎用性の高さから、この自体で作られているシャチハタも多いです。線の細さが均一なので、ビジネス用にも人気です。

行書体(ぎょうしょたい)・・・柔らかみのある書体です。太い細いのメリハリが良さですが、印字面によっては上手に押せない事が起こりやすい書体でもあります。簡単に複製できる書体でもあるので、銀行印などには向きません。

楷書体(かいしょたい)・・・安い印鑑に使われている書体がこちらです。ぱっと見で読めるので、サイン代わりに押す印鑑として最適です。

実印にオススメな書体は篆書体

これから会社を設立するので立派な印鑑が必要なんじゃ!という人は印相体がよさそうですね。

個人で作る場合は、軽く崩れつつも読める篆書体が良いと思います。

あまり読みやすすぎるのも、ちょっとカッコつかないという感じがします(笑)

実印を作る時にこだわるポイント~素材~

印鑑は印字面と並んで、持ち手の部分の素材にも多くの種類があり、こだわることができるポイントです。

その種類は何十種類もあります。特に多いのは水晶や宝石の類です。

いくつか素材を紹介したいと思いますが、象牙・チタン・琥珀は先ほど紹介したので、あえて綺麗所を攻めてみようと思います。

水晶



白水晶や黄水晶、青水晶などがありそれぞれの色には金運や健康運などの意味があります。

透き通る見た目のオシャレ感はいい感じですね。取り出したときの「個性」が出やすい素材だと思います。

宝石


 宝石は神様の意味合いや、風水の意味合いなど様々な要素があります。同じ素材でも人によって込める想いが違うんですね。

宝石は色やデザインが種類によって大きく違うので、「こだわり」を強く表現できる素材ではないかなと思います。

デザイン系ハンコ



女性に人気のオシャレ系のハンコです。ガラス製の物がおおく、表面や内側に模様や柄が施されています。

お堅い感じはちょっと・・・だけど自分らしい物を選びたいという方にオススメです。

めちゃくちゃ種類あってなかなか決められないと思います(笑)

 

最後に

生きている上で通るであろうステップの中で、必要となる実印。

結婚、家を買う、車を買う・・・それぞれキッカケがあると思います。

必要に迫られて用意するのもいいですが、気持ちに余裕がある時に、ゆっくりこだわって選んでみてもいいかもしれません。