こんにちは、トカチです。
引っ込み思案の生徒にとって塾選びはとても難しいですよね。
- 質問ができるかな・・・
- 宿題の出来が悪かったら怒られるんじゃないか・・・
- 他の生徒と仲良くできるかな・・・
不安に思っていること、たくさんあると思います。入塾前にできるだけ不安を解消しておきたいと考えますよね。
今回は不安をもつ子供たちにはどんな塾があっているのか、いろいろな塾の形態から見ていきたいと思います。
目次
引っ込み思案の生徒が感じている塾への不安
まずは引っ込み思案の子供が考える、塾への不安を見てみましょう。
- 質問ができるか不安
- 他の生徒と仲良くなれるか不安
- 成績があがらないと怒られるのではないかと不安
- 塾の先生と相性が悪かった時の不安

不安①質問ができるか不安
せっかく塾に通うのですから、疑問点を解決したり、上手な解き方を身に着けたりしたいですよね。
集団指導塾で質問できるかな?
集団指導塾では質問を受け付ける場面はかなり少ないです。塾によっては質問を受け付ける体制ではないところもあります。
集団指導塾の授業は、疑問を持たれやすい問題や質問が多い項目の解説、難しい問題の解き方のテクニックの解説に特化しています。そもそも質問を受けるということは念頭にない場合が多いんです。
授業の中で理解しきれなかったところを、授業後に個別に質問ができる塾もあります。
しかしそれは稀なケースで、基本的には塾でわからなかったことは自分で復習して身に着けていくことになります。

個別指導塾で質問できるかな?
個別指導塾は生徒の質問から授業の始まります。疑問点を解決して、その類似問題をといて理解を深めるというのが基本スタイルです。
✔質問が苦手だと授業が勧められないのでは?
安心してください、個別指導塾はそこをしっかり考えています。
個別指導塾では塾に来てもらう前に、生徒の学力と目標に見合った宿題を出します。授業では宿題に取り組んだノートをチェック、生徒の足りない部分を講師がピックアップし授業内容を決めます。生徒が「苦手」を言えなくても、講師側は状況を把握しているんですね。
最初は講師主体の授業になりますが、徐々に生徒と打ち解けて生徒から疑問点を引き出せるようにしていきます。
質問不要とまではいいませんが、抱えているであろう疑問を察知する仕組みができていますので、安心していいと思います。
ただし、宿題でウソの丸付けをしていないことが大前提。勉強をサボって塾に行ってもバレますので注意です。
家庭教師で質問はできるかな?
家庭教師は疑問点を解決するには最適です。個別指導塾同様、なれるまでに時間を要する場合もあります。しかし授業を自分の家でやるので、環境はホームです。アウェーに乗り込む塾とはまったく違います。
✔先生との相性が悪かったらどうしよう・・・
家庭教師の先生はいろいろな生徒を見てきたプロが担当してくれます。
話すのが苦手な子、集中力がない子、勉強をやる気がない子・・・などなど。学生講師を派遣している会社もありますが、家庭教師選びをする段階で選択することができますので、所属している先生の特徴を事前にチェックしておきましょう。
これからの主流派オンライン家庭教師
さらに今どきは家に講師が来ないで、オンラインで家庭教師の授業を受けることもできます。
オンライン授業ですと先生に来てもらう必要がない分、選べる先生の幅が広がります。共通の話題で話ができる先生を探したり、重点的に学習したい科目を設定したりと、自由度はかなり高いです。
不安②他の生徒との関係
塾に通う場合、同じ学校に通う友だちと同じ環境で学習することになります。
集団指導塾では人間関係が面倒?
集団指導塾は、学校とおなじような環境で勉強します。黒板があって机が並んでいてみんなと一緒に授業を受けるスタイルです。同じ授業には同じ学校の友達もいますし、となりの学校の見たことない生徒も一緒になることもあります。
集団指導塾で期待できる効果として、友達といっしょに頑張って成績アップするという相乗効果があります。
その反面、友達付き合いが苦手な子にとってはストレスを感じる場合もあります。学校が終わってからまた友達と顔を合わせなきゃ・・・と疲れてしまうんですね。
自分は自分だからとあまり意に介さない子もいます。試しに短期講習や体験授業を受けてみるといいですね。
個別指導塾での人間関係は?
個別指導塾の場合は、1席1席仕切られた環境で授業を行います。同じ時間帯に授業を受けている生徒は学年も学力もバラバラです。
高校受験を目指す生徒も、分数が苦手な小学生も同じ環境にいます。
クラスメートがいる時もあれば、知り合いが一人もいない時もあります。
固定のクラスが存在しないので、決まった人間関係の中にいることがありません。マイペースで授業を受けられるという面では非常にいい環境と言えます。
家庭教師は人間関係の不安はありません
家庭教師は1対1の授業を自宅で行うので、そもそも人間関係に悩む必要がありません。
その分、「孤独な戦い」になりやすいので家庭でのサポートが重要になってきます。子供の勉強の状況に対して一層興味を持ってあげてください。
自分の頑張りは足りているのか、目標に向けて成長できているのか、そういった不安が付きまといます。
✔マンネリには気を付けよう
家庭教師の先生によるモチベーション維持が上手であればいいのですが、どれだけ優秀な先生でも、子供の方がマンネリを感じてしまうと効果が薄れてしまいます。
模試を受けたり、長期休みは塾の講習を受けるといった、外からの刺激を随所に入れてあげるといいですね。
不安③成績が上がらないと怒られる?
かつての「熱血指導塾」といわれるような塾であれば、成績が上がらない生徒はお呼び出しじゃ!なんてこともありました。
しかし今の時代そんなものは存在しません。世間が許してくれなくなりました。
塾や家庭教師側も、厳しくやりすぎて辞められてしまっては、少子化が進む昨今では痛すぎます。評判も落ちますからね。
✔何をしても怒られないわけじゃないよ
宿題をさぼる、約束をやぶる、反抗するというような、授業の妨害となる行為については厳しく指導されます。
特に塾ではほかの生徒への影響もありますから、とりわけ厳しいですね。最悪の場合「塾を辞めてください」と追い出されるパターンもあります。
そこらへんは企業として毅然とした対応をしていますので、自分がおとなしくても周りの子がうるさい場合などは遠慮なく言ったほうがいいです。
不安④先生と相性が悪かったらどうする?
集団指導塾の場合
集団指導塾では一定期間同じ先生が授業を担当します。
科目ごとに先生が違うので、どうしても合う合わないは出てきてしまうと思います。
数学の先生はいいんだけど国語の先生がなぁ・・・みたいな感じですね。こういう場合は「損得」を考えるに尽きます。苦手な先生の授業は我慢して、ほかの科目の良い授業に期待する、といった感じです。
✔僕も塾の先生には好き嫌いがありました
僕も中学の頃塾に通っていましたが、大好きな先生は一人しかいませんでした。数学の先生だったのですが、教え方が上手で解き方テクニックの説明が面白かったのを覚えています。
こんなこと言うとアレですけど、数学以外の授業はひたすら問題を解いたり先取り学習したりしてました(笑) 一緒に通ってる友達との競争も楽しかったのも通い続けた理由の一つかもしれません。
どうしても合わないと感じた場合は、早めに他の塾や家庭教師に切り替えたほうがいいです。
時間とお金の無駄になってしまいますからね。塾の費用は年間3~40万は最低でもかかっています。
個別指導塾の場合
個別指導塾は固定の先生がつくことは少ないです。日によって担当する先生が変わり、いろいろな方向から指導やモチベーション維持を働きかけを行います。
そうなるとやはり、先生の合う合わないは出てきます。
個別指導塾の場合は「この先生しかいない」ってことはないので、教室の責任者に相談しましょう。
✔僕が働いていた塾でも担当講師の希望がたくさんありました
僕は個別指導塾で教室長(責任者)をやっていたことがあるのですが、生徒や保護者の方から「この先生を多めにあててください」や「この先生はあてないでください」といった相談は常にありました。
中には「トカチ先生怖いのであまり担当しないでください」なんていう恐ろしいご意見もありました。3年働いて3名いました(´ー`)コワクナイヨー
塾側としては「そうだよね~合う合わないあるよね~」ぐらいにしか捉えませんので、遠慮なく申告してしまいましょう。
家庭教師の場合
家庭教師はベストマッチ講師といかに早く出会えるかの勝負です。合わないなと思ったらすぐにチェンジの希望を会社に伝えましょう。
切ない話ですが、先生が良かれと思ってやっていることも、生徒によっては逆効果なこともあります。特に感情を表に出せない生徒の場合、先生ペースの授業になってしまうこともしばしばです。
プロの講師はできるだけ生徒目線に立ち返って様子を見てくれますが、子供が何を考えているかを正確に読み取るのは難しいものです。
一番いいのは授業の様子をたまに覗いてあげることです。先生がキャッチできない子供のサインも親から見ると「あ、困ってるな」と察してあげられる場面は多いです。
生徒の怠け隠しの演技に騙されないことだけ気を付けてください(笑)
勉強は環境で大きく変わる
今回は引っ込み思案の生徒の塾選びについてお話しさせていただきました。
集団指導塾・個別指導塾・家庭教師にはそれぞれ特徴があり、子供にもそれぞれ性格があります。
一番合う塾はこれ!というのは申し訳ありませんが言うことができません。
ただ、選ぶ上で気を付けるポイントを知っておくことはとても重要です。合わない環境にお金を費やすことは無駄ですし、勉強にかけられる時間は限られています。
うちの子はどんな塾が合っているのかしら・・・と悩みが解決しない場合は、無料で受けられる体験授業や短期講習を受けてみるといいです。
生徒獲得のためにゴリゴリ営業かけてくる塾もあると思います。
「うちの子にあった塾を探してますので今回はこれで!」と言えば大体の塾は引いてくれますので、子供を守りつついろいろと試してみてください。