子供の学習意欲は手遅れになる前に引き出せ!夢をぶち壊す結果になる

自分の子供は勉強に向いていない、嫌いな勉強を無理にやらせようとは思わない、そういった親御さんの声をよく耳にします。

勉強ができないのは子供本人の責任、そう言いたげです。

子供が勉強できないのは親の責任です。

子供が勉強できるのは親の努力の成果です。



目次

保護者面談で

「やる気がない、成績が悪い」これを自分の子供の前で言ってしまうお父さん。なかなか曲者です。

目標を持ったりやる気を起こしたり、そういったものは、生まれて今に至るまで最も長い期間一緒にいる親の影響が非常に大きい思います。

いろいろと言いたい気持ちを抑えつつ、その場はお父さんは置いといて、生徒と「週間・月間・半年」とそれぞれの目標を立てる形で面談を終えました。お父さんもその様子をみて特に何も言わず帰宅。お母さんは笑顔で頭を下げよろしくって感じでした。

親も交えて「現状の認識と目標のすり合わせをする」という面談の目標は達成されず、モヤモヤが残ってしまったのを覚えています。

後日改めて聞いてみると・・・

生徒と前回の面談で決めたことなどの進捗具合を話す2者面談をしました。あの後お父さんと勉強の話をしたのか尋ねると、「宿題をやったか聞かれたぐらい」だけ。

言葉を選ばず言ってしまえば、お父さんも子供の勉強を見る気ないですよね

子供ってやつぁ

親が気にかけなくても、宿題はするテストの点数はいい通知表はオールA、なんていう子もいます。

逆にどんなに気にかけて、どんなに声をかけても全くやらない子もいます。

小中学校の間は特に、親の声掛けの影響は大きいです。言わなくてもやる子も、言ってもやらない子も、多かれ少なかれ親からのアクションには敏感に感じ取っています。「勉強勉強うるさいんだよ」という言葉も裏を返せば、「気にかけてもらえてるんだよ」ってことですね。

塾に入れた途端、勉強勉強言われなくなってしまったと、逆にやる気が低下してしまった生徒もいました。

また、勉強をやりたがらなかった子も、テスト前や受験前など、周りの友達の学習ボルテージが上がりだすと、引っ張られるようにやり始める子が徐々に増えていきます。

受験直前に「塾行きたい」と言われ、子供と一緒に慌てて入塾手続きに来たお母さんもいました。勉強をしなきゃと思い立ったときに、親と相談できる関係性が築けているかどうかも大事だと思います。

塾側として一番困るのは、親と子で意見が大きく違う時です。子供が行きたい高校と親が行かせたい高校が全然違う時、目の前で言い合いする事もしばしばで困ってしまいます。

塾としては目標点が高い高校を基準にして学習方針などは提案して、テスト後などのタイミングで改めて志望校について話をするようにしています。

スマホ世代に入り管理が厄介に

たった5年でスマートフォンは広まり、子供たちの勉強環境は一変しました。

私が塾で働いていた頃(2010年頃)は、テレビ・マンガ・パソコンが誘惑3点セットでした。しかしスマートフォンの普及率が一気に上昇し、アプリ開発が進み、スマホゲームアプリのテレビCMが流れる時代。

息抜きや友達との情報交換など、「有効活用」にとどめることができるのならば問題はありません。辞書アプリだってあるし、ドットの荒い電子辞書よりも見やすいし早い、調べれば調べるほど情報が出てくる。便利。

しかし自己管理ができる子供はごくわずかで、ついつい長い時間触ってしまっているようです。

「ちゃんと勉強するんだよ」「わかってるよママ」

どこの古いドラマのセリフかと思いますが、実際これが毎日どこかの家庭で繰り広げられ、そして親の期待は超確率で裏切られます。

子供が自己管理できる環境ではなくなった

スマホやパソコンなどを与えるのは、時代の流れもありますし仕方ない事だと思います。ルールを作り、徹底して管理してあげないと、時間だけを食いつぶしてしまうことになります。

「友達から勉強についての連絡が来るから」なんっていう最もらしい言い訳にも振り回されず、頑としてルールには厳しくいきましょう。「あいつの親うるせー」と友達から言われるぐらいがちょうどいいと思います。

 

手取り足取りまではしないまでも

気になったらとにかく声をかけてあげるべきです。勉強内容についてどうこう言うのではなく、「目標」がどうなっているか、を聞いてあげることが重要です。

何のために勉強しているのかを頻繁に確認することで、客観的な言葉をかけることも、親身になって相談してあげることもできるようになります。

「勉強してる?」の一言は聞かれた方は「勉強してないと思われてる・・・」とネガティブな受け取りをする場合が結構あります。

「何の勉強してる?」「何のための勉強してる?」といった勉強している前提となる質問にしてあげると、無用な反発も生まずに済みます。

思春期・反抗期という難しい年ごろではありますが、進路・将来を見据えた大事な時期でもあります。進学・就職とその先は自分で決めることだらけの人生。中学校生活について後悔しないためにも、日々のコミュニケーションを大切にしてほしいと思います。