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ボディのみの価格とレンズキットの価格に違和感が!
レンズ付より本体(ボディ)のみの方が高いという逆転現象が起こっています。


どんな仕組みなのでしょう。
そもそもカメラ本体のみは売れにくい!
カメラと言えば一眼レフカメラと言われる今では、カメラを買うならとりあえず一眼レフから選ぶのが主流になっています。
(ミラーレス一眼も!といった話は今回は割愛します)
そんな一眼レフカメラの特徴の一つに、レンズの使いまわしができるということがあります。
※メーカーは同一でなければなりません。
カメラに対して一定の資金を投じる場合、本体1つと数種類のレンズを持つというのが一般的です。
逆に、本体を何種類も購入することはほとんどありません。プロのカメラマンぐらいでしょう。
結果、本体のみってほっとんど売れないそうです。
そして価格競争が発生しにくく、値下がりしにくくなるといった流れがあります。
一眼レフを買う人のほとんどはセットで買う
カメラはレンズついてなきゃつかえません。
レンズ付きを買うのは当然の流れです。
各メーカーがこぞってレンズ付カメラを出せば、価格競争が発生します。
そして値下がりしない本体よりも、価格競争があり需要の高いレンズセットのほうが値段が下がっているのです。
セット価格が安すぎだけど大丈夫なの?
今回はキャノンの「EOS Kiss X8i」を参考にしています。
初心者用としては最も売れている機種です。その価格を見てみると
本体84,800円+レンズ30,600円=単品合計115,400円 本来はこれだけする商品です。
それがレンズキットで59,800円! ほぼ半額!
( ゚Д゚)ダイジョーブ?
正確な原価はわかりません。
ですが企業が物を売っているんです。
赤字になるような価格設定はしてないはず!
たくさん売れる物はもっと売れるように
仮にEOS Kiss X8iの原価が3万円、レンズの原価が1万円の合計4万円だとします。
単品で組み合わせた115,000円で売れたら75,000円の利益が出ます。
ですが実際は60,000円で販売していますから20,000円の利益にしかなっていません。
4台売れてようやく本来の利益が取れる計算です。
割に合っていないんじゃ・・・ と思いますよね。
利益を落としてでも数を売るメリット
4万円の経費でカメラを1台売り、7万円の利益を得る。
16万円の経費でカメラを4台売り、8万円の利益を得る。
同じ利益を得ながらもかけた経費は4倍。
そこにはどんなメリットがあるのか。
答えはユーザーの数。
1人のユーザーがカメラを持ち歩く宣伝効果と、
4人のユーザーがカメラを持ち歩く宣伝効果
どちらのほうが効率が高いかは一目瞭然ですよね。
カメラを選ぶ側からすれば、「多くの人が使っている」というのは大きな要素となります。
たくさんの人に使ってもらうこと。
それが売れ筋商品を見極めて、買ってもらいやすい金額設定にする理由です。
買うのはまずレンズキット
安売りしているから何か裏があるのでは・・・と思いがちですが心配はありません。
メーカーの販売戦略の一環であり、買ってほしいのはレンズキットです。
そして満足を得たユーザーが、新しいレンズをかったりさらにハイレベルな機種に興味を持ってくれたりというのに期待しているわけです。
ズームレンズもついたセットもあります。
そこは使用目的や予算に合わせる必要がありますが、自分のニーズに合うのであれば買っておいて損はありません。